2024-02-12

 

最後の絵の具は透明でした

命の後に完成するんだろうきっと。 ふと、それがわかってしまって怖くなった。 未完成なままの絵を残す僕。
 

零れ落ちた空

口をつぐむ。 胸の中がいっぱいで、どんな言葉も合わなくて嘘みたいに思えるんだ。 表現をした途端に、抱きしめていたいのにこぼれ落ちて、消えてしまうんじゃないかって。 子供の頃に集めたガラクタみたいに、どれもが全部が大切で、箱から出して、誰かが...
 

明日のための後悔

もっとできた。 今の私の精一杯を届けても、すぐにまた後悔をして、ああすればよかった、こうすればよかったと、手遅れの葛藤をする。 それにもかかわらず、微かに何かを残せていたらだなんて、自己愛を抱いている私。 次こそは。
 

本当の色

時間によって光が映し出す絵の具の色は異なっていて、 今私は何色で描いているのか、わからなくなるときがあります。 朝と、昼と、夕方と、夜の人工的なライトはそれぞれに、絵の違う姿を切り取って、いっそのこと目を瞑った方が真実を感じるのではないかと...