gift

夜は湖に浮かび、顔を出して灯りを眺めている。

たとえ愛を飲んで沈んでも、朝は夜の命を信じている。

夜の存在を信じている。

けれど夜の目の前で、この愛を体現するのは朝ではない。

夜が愛すべきは朝ではない。

朝にとっても夜ではない。

夜は湖から顔を覗かせ、朝の暗さを信じている。

だからきっと大丈夫。