2024-05

 

背中が濡れるトリック

夕食を作って、白いTシャツの胸元に油が飛びました。 食事を片付けた後すぐ、染みつかないうちに、手洗いをします。 ハンガーにかけると、なぜか濡れているのが背中側であることに気づきます。 何が起きたのでしょう。 そう、きっとわたしは今日一日、T...
 

生命は網羅する

あなたに。 私の持っているかけらを繋ぎます。 塵のようにわずかなものが、心から心へ渡って、命全体を動かします。 全てが繋がって、歯車が回るように、螺旋を描く様に、明るい方へ。
 

銀色の溶けた色

憧れだったファッションリーダーは街頭でマイクを握り、挑発的なメッセージを叫ぶ様になった。 「いつか絶対買うんだ!」 好きだったブランドのデザイナーはいつのまにか、マルチ化粧品を宣伝している。 何に憧れればいいのか、わからない私たちにとって、...
 

言語隠蔽効果

今日初めて知った言葉です。 私を語るのにとても適した言葉に出会えて幸せです。 言葉で表すほどに、本質が隠れていくことが、嫌でたまりません。 “つかみどころがない” と言われることが、しばしばあります。 本人ですら自己の内面を言葉でつかめず、...
 

挑戦と降伏

思う通りに、生きろと言う。 置かれた場所で咲けと言う。
 

入り口と出口

1〜99までの僕がいるから、 あなたと同じところに行く。 でも0と100にはなれないから 2つを繋いでおくね。
 

ステンドグラス

窓の外に視線を向けた。 包み込まれるような柔らかな色、活力を感じる色、目を背けたくなる色、全てが陽光に揺れている。 けれど直視している矛先はおそらく僕自身。 どんなものも切り捨てる色がない様に。 この後に及んで僕は、外を愛したいのだろうね。
 

高揚するオレンジ色のアイライン

学んだことを処理できないままに、前に進むのが気持ち悪くて、立ち往生。 気分転換に散歩に行こうと、メイク直し。 いつもは黒か茶色のアイラインを、オレンジ色で引いた。
 

抽象表現をするリアリスト

目に見える価値のみを捉えたり、はたまた空想に浮遊して現実に蓋をするならば、無難でしょう。 病むことと芸術性の発揮の違いを挙げるなら、独創的な視点を積極的に持つかどうか、だそうです。 自らその感性の中に身を置くには、それでも揺らがない信念がい...
 

描かなくていいのなら

「絵を描かなくてもいいんだよ」 そうか、描かなくてもいいのなら、楽かもしれないな。 それも、ありかもしれないな。 そんなわたしに、何があるのか、わからないけれど。