2024-08

 

肌色が透き通る指先に

「かして。」と、きみの手を引く。 はみ出ないように、呼吸を止めて、汚れないように、そうっと、 黒いマニキュア、僕が塗ってあげる。 髪を乾かしてくれたみたいに、 僕もすればよかった。
 

ダンス

見守られて 私も一緒に揺れて たまに手を繋いで 大切で 怖くなって いつか離れて 1人になって またここに戻る。 いつもここに。
 

やわらかな夢を

わたしには描きたい絵があって、それはわたしだから描ける絵で、それはわたしにしかできないことで。 生まれてきた意味で、それ以外に理由は要らなくて。 絵を描く時間はそのために使いたい。 それから、もしかすると日常で感じた、ささいな瞬間を描くこと...