言葉の隙間∞記憶を繋ぐ
キャンバス上の実験
四角い画面の上で、描けた、描けないって、何をしているんだろうね。 懲りずに何十年も繰り返してさ、そんなことに人生費やしているんだから、面白いな。
淡々と上の空でバクバク鳴る心臓
ゴミを持って出るのを忘れて、取りに戻って。 今度は捨てるの忘れて、持ったままずっと歩いてて。 朝から行ったり来たり。 ドラックストアに着くと、買おうとしていたリップクリームの棚の前で、おばさまが倒れて…
香りのしない花束
背骨抜かれて足折られて「ほら歩いてみなよ、世界はいいところだよ!」なんて言われる様な、ふざけた出来事は、知らないふりをしているだけで、本当はそこらじゅうにあって、だからこそ、そんなことで、終わってたま…
木の上に立って見守る/遊具にぶら下がって共に遊ぶ
「見て見て!!」 って言いながら、いつかは大人になる子どもが、滑り台で遊んでいる。 かつて子どもだった大人が、それを見守りながら遊具にぶら下がって懸垂をしてた。 何歳だって一緒だよね。
チョコレートコーヒー
甘くないコーヒーが好きなんだけど、マグカップを2つ並べて飲んでいると、とても美味しく感じた。 チョコレートシロップを入れたらしく、少し甘い。 多分1人で飲んでいたら、違ったのかもね。 僕は甘いコーヒー…
81億人の瞳
外の世界をあまり知らない。 触れたものでさえあまり掴むことなく、気づけば流れてしまって、結局どこまでもただ自分の世界だけになる。 触れて、何を見ているのか、わからなくなるのが嫌だ。 わたしは1人しかい…
赤
あなたは赤が嫌いでした。 でもきっといつか、仲良くなれるのだと、馬鹿なわたしは信じていて、あなたが好きでした。 わたしは朝、透明の空き瓶に身体を傾け、窓辺で揺れていました。 夕方には、寂しげにうつむく…
虹
愛だの恋だのは多くの人が興味を引くテーマで、それは僕たちの始まりからして、切り捨てられないものだから仕方がないよ。 ここにある、ありとあらゆるものが、2つからできていて、芸術だって何となく、そういうも…
AorB
「本当はちょっと、好きだったよ。」って、 秘密は言わずに、枝分けれする道の真ん中で足を止め、見送ります。 何も知ることはなく、歩いていく背中を見つめ、最後にもう一度だけ想いを贈りました。 1番純粋な恋…
for you
花束を受け取り、苦しそうにしていた。 優しさってきっと、もっといろんなの。