2024-05

 

AorB

「本当はちょっと、好きだったよ。」って、 秘密は言わずに、枝分けれする道の真ん中で足を止め、見送ります。 何も知ることはなく、歩いていく背中を見つめ、最後にもう一度だけ想いを贈りました。 1番純粋な恋とは片想いなのだと、何かの本で読みました...
 

for you

花束を受け取り、苦しそうにしていた。 優しさってきっと、もっといろんなの。
 

身体直撃

内面の不調にはじまり、ついには身体直撃です。 鼻が泣いています。 自由が拘束の果てに生まれるのは、仕方がなのよ、と言い聞かせるわたし。 こう見えて背負い込みがちなので、ひとり枕に埋もれています。 治ったらまた楽しもう。もっと、もっと。
 

cloud

青い空を遮る、真っ白な雲はふんわりと柔らかそうに見えるのに、中に入るとひんやりしていた。 重たい身体は坂道を登っているけれど、意識は旅をして、一瞬で別世界に触れる。
 

思ったよりも濁った空気

もっと透き通っているものだと、信じ込んでいました。 想像以上に、不純物や毒が大量に混ざっていて、愛したところで、浄化しきれないことを知りました。 無菌室の中だけでも、綺麗にしていたいと思っていたけれど、どうやらここも、外の世界と大して変わら...
 

泡はそれより軽いから

一粒の愛が、集団の嘘に消えていった。 何のこと。それ誰だっけ。 思い出せない。 思い出さない。 だって、はじめから無かったよね。 僕たちは仲間。
 

レタセ入手!!

新しいレターセットを買い足しました。 作品をお届けする際に添える、お手紙にします。 書くのを楽しみにしていよう。
 

ショッキングピンクと舌にピアス

キャンバスに、どぎつい色の絵の具で、殴り書きをして、SNSに投げたい日もある。 世界の中心は私のはずなのに、クソ喰らえ。って叫ぶ10代の頃みたいに。 でも私はもう、つまらない大人になってしまったみたいで、結局、何かを傷つけることのないように...
 

嘘つきになれたら

白板を聞き慣れない言葉が埋めていく。 真正面から見てやろうと、取りこぼさないようにかじりついた。 こんなことして生きる意味ある? 崖の上に立たされて、さあ、飛べ、と言われている人を目の前に、嘘もつけない自分が嫌だった。 厳しさをひとしきり突...
 

脱依存依存症

心の隙間の得意技。 依存させることは心地よく、はめ込むように捕らえ、離しません。 沼で囲うことも、愛も、どちらも技術なのでしょう。 どちらを選ぶこともできます。 もしも後者でありたいのなら、抱き続けるのではなく、自分に幻滅させる瞬間を迎える...