追って逃げたい、お年頃

7歳くらいの男の子が、とぼとぼと道を歩いていた。

だいぶ先に父親らしき人の姿がある。

この距離感はいったい…

父親が道の角に差し掛かった頃、男の子はハッとして急に振り返り、すぐ後ろにいた私とぶつかりそうになった。

私を避けて、楽しそうにかけていく。

角を曲がってすぐ、父親は来た道を戻ってきた。

どうやらゴミを出しに行った様子。

私の推測。

多分、男の子はゴミを捨てにいくお父さんのあとをこっそりつけてきたんだね、見つからない様に。

土曜日の朝。