当たり前の喪失

普通とされる生き方を私はできないのだと、痛いほど知ってきた。

それなのに諦めきれずに何度も夢を抱いて、もがいて生きてきた。

人生の前半を捨ててでも、辿りつきたかった。

諦めようか、もう。

これでは私が死んでしまう。

そんな私も、見失いそうなほど小さなかけらは手に握っている。

人は私を間違っていると、言うかもしれないけれど。

与えられた道を生きようか。

それは願っていた自由なんだろうか。