透明な蝶々

真っ白い場所で描いていました。

僕の居場所でした。

ある日僕は外の光が綺麗で、窓を開けてしまいました。

隙間から、風にのって花の種がふわふわと、それから、見たこともない、青く発光する蝶々が飛んできました。

可愛くて、綺麗で、大切でした。

微笑んで、抱きしめているうちに、いつのまにか、僕はどこかに消えていました。

ここは甘い香りが広がる、青くて綺麗な部屋。