言葉の隙間∞記憶を繋ぐ
プリズム
空に手を伸ばして、高く、高く、きっとその先に僕がいる。 指の隙間から差し込む光が眩しくて、全ての痛みが顔を覗かせた。 あぁ、そこにいたんだね。 みんな生きているんだね。 傷に怯えないで。
無限の命を結ぼうよ
このために生まれた。 描くために耐えてきた。 全てこのために、私が存在した。 表現をする媒体は何でもいい。 自分に与えられた能力のうち、最も活用できそうなものが、たまたま描くという行為だった。 では表…
海底のレプリカ
愛を求めて、表面的に模した幸せに、傷つくこともあるでしょう。 だって、わからないもの。 愛なんて知らない。 そのうち紛らわす行為にも飽きて、めんどくさくなって、やっと心の底に辿り着くんだ。 深い底に敷…
夜の窒息
気づけば本能が夜を窒息させようとしていて、暗闇に浮かぶ星々はそんな僕を受け入れてくれた。 戸惑いながら嬉しそうに横を向くきみが可愛い。 きみが誰で、僕が誰なのか曖昧で、くるくると入れ替わるから、永遠が…
嫌われた色
みんなが選ばずに、残った色鉛筆を手に取って、綺麗な絵を描いてあげる。
ひとこと
「ありがとうございます」 たった一言交わすだけの接点で 思いがけず贈り物をいただいた 嬉しくて帰り道ずっと、思い返していた
女が亡くなった
女が亡くなった途端に彼らは冷たい背を向けた。 目の前にいるのが人間であることを忘れたようで、女に渡そうと手に握っていた花束を土の上に落として帰っていった。 快楽を夢見て果てまで旅をしてきたが、崖の上で…
絶望に光る
どうにもならないような現実の中に、けして失うことのない輝きがあるということを自らの人生をもって体現したい。 どんなに優しい言葉も意味を持たなくなる、残酷な現実は常に今この瞬間に重なっている。 悔しいけ…
女々しい満月
女としてこの名前を使うのは何か違和感が残る。 精神的男性としての立場から名乗る方がしっくりとくる。 2つあって自分。
言葉が嫌いです
「頑張ってね」なんて、もっと違うことを伝えたかった。 「あぁ、はいはい。頑張る頑張る。」 自分が使った言葉に、くらってしまった。 落ち込んだ。 帰宅してからも、夜眠っていても、ずっとずっと後悔が残って…