チョコレートコーヒー

甘くないコーヒーが好きなんだけど、マグカップを2つ並べて飲んでいると、とても美味しく感じた。 チョコレートシロップを入れたらしく、少し甘い。 多分1人で飲んでいたら、違ったのかもね。 僕は甘いコーヒーを飲む様になって、きみは甘くないコーヒー...
 

81億人の瞳

外の世界をあまり知らない。 触れたものでさえあまり掴むことなく、気づけば流れてしまって、結局どこまでもただ自分の世界だけになる。 触れて、何を見ているのか、わからなくなるのが嫌だ。 わたしは1人しかいないのに、目が何十個もついている気持ちに...
 

あなたは赤が嫌いでした。 でもきっといつか、仲良くなれるのだと、馬鹿なわたしは信じていて、あなたが好きでした。 わたしは朝、透明の空き瓶に身体を傾け、窓辺で揺れていました。 夕方には、寂しげにうつむく、横顔を照らしました。 夜が来て、あなた...
 

愛だの恋だのは多くの人が興味を引くテーマで、それは僕たちの始まりからして、切り捨てられないものだから仕方がないよ。 ここにある、ありとあらゆるものが、2つからできていて、芸術だって何となく、そういうものが背景にある。 だけど僕が捉えたいのは...
 

AorB

「本当はちょっと、好きだったよ。」って、 秘密は言わずに、枝分けれする道の真ん中で足を止め、見送ります。 何も知ることはなく、歩いていく背中を見つめ、最後にもう一度だけ想いを贈りました。 1番純粋な恋とは片想いなのだと、何かの本で読みました...
 

for you

花束を受け取り、苦しそうにしていた。 優しさってきっと、もっといろんなの。
 

身体直撃

内面の不調にはじまり、ついには身体直撃です。 鼻が泣いています。 自由が拘束の果てに生まれるのは、仕方がなのよ、と言い聞かせるわたし。 こう見えて背負い込みがちなので、ひとり枕に埋もれています。 治ったらまた楽しもう。もっと、もっと。
 

cloud

青い空を遮る、真っ白な雲はふんわりと柔らかそうに見えるのに、中に入るとひんやりしていた。 重たい身体は坂道を登っているけれど、意識は旅をして、一瞬で別世界に触れる。
 

思ったよりも濁った空気

もっと透き通っているものだと、信じ込んでいました。 想像以上に、不純物や毒が大量に混ざっていて、愛したところで、浄化しきれないことを知りました。 無菌室の中だけでも、綺麗にしていたいと思っていたけれど、どうやらここも、外の世界と大して変わら...
 

泡はそれより軽いから

一粒の愛が、集団の嘘に消えていった。 何のこと。それ誰だっけ。 思い出せない。 思い出さない。 だって、はじめから無かったよね。 僕たちは仲間。