クロス 顔がモザイクで覆われた救世主の、口から吐いた黒い蜘蛛に、縛られてやった。 自由を封じ、触れてはいけない扉をこじ開け、禁忌を犯すことを善とする。 高揚しながら、腹の中で虫が騒いでいることにすら、気づかないのだから笑える。 神に憧れる哀れな中年...2024.01.21
濁りのない時間 美しくて、忘れられない記憶はどうやったら残せるのだろう。 悲しみの感情や痛みを伴うものは抵抗することもできず、刻まれてしまう。 それを抱えて生きるために、後付けで想い出を書き替え、美化するような記憶ではなく。 美しすぎて、優しすぎて、眩しい...2024.01.21