小さな手

「純粋な本能のままに、生まれてくるのが僕ら。本来の姿でそのままに生きるのも、愛する力を育てながら生きるのも、自由。」

なのだそうで、わたしの理想とやらは、単なる自分勝手に過ぎませんでした。

「愛してるって何なん?」

欲望に忠実なその人はとても可愛く、理性を見ているわたしは嘘つきでした。