愛だの恋だのは多くの人が興味を引くテーマで、それは僕たちの始まりからして、切り捨てられないものだから仕方がないよ。
ここにある、ありとあらゆるものが、2つからできていて、芸術だって何となく、そういうものが背景にある。
だけど僕が捉えたいのは、凛とした色。
重たく艶めいて、本能を誘うような世界ではなく、もっと軽いの。
ただ、プラスとマイナスが揺れ動いているだけのような、神秘的で無機質な、でも陽だまりみたいなもの。
身を引き裂かれるような痛みを越えて、成熟した命が、屈託のない子どもみたいな笑顔で笑う、そういうの。
懸命に生きた後に失って、残った本物を、もう一度生きたい。