1時間ほど直通電車に揺られていた間に、起きたこと。
隣にパンクなお姉さんが座っていた。
靴はドクターマーチン、かぶっているキャスケットからはショートカットが覗いている。
もちろん全身黒ずくめ。
お疲れの様子で顔を上に向けて、長いことぐっすりと眠っていた。
突然、向かいに座る若いお兄さんが立ち上がる。
黒いパンツにベージュのTシャツを着た非常にシンプルな装いで、常に腰をかがめながら車内を移動しているほど背が高い。
パンクお姉さんの足元に手を伸ばし、何かを拾っている様子。
よく見ると、どうやら500円玉が落ちていたみたい。
お兄さんは彼女が膝に抱えているカバンの上に500円玉を置くと、席に戻った。
すると気配を感じたのか、お姉さんはぼんやりとしながら目を覚まし、手元を見る。
突然に現れた500円玉。
しかし動じることなく、おもむろにカバンへしまい、再び夢の中へ戻っていった。
お兄さんはというと、向かい側で何事もなかったかのように座っている。
2人ともいいキャラしてるなぁ!!
なかなかユニークな場面に遭遇をひとり心の中で楽しんでいた私でした。