言葉の隙間∞記憶を繋ぐ
絵には角があるんで避けてください
わたしが生きたら誰かを傷つけていた。 でもごめん。 わたしは表現をしたいので。 こんなだけど、生まれちゃったんで。 どうせなら存分に、最後まで歩きたいんで。
四角いタイル
こねもつても学歴もなく、しがみついたSNSは もはや現実以上の競争社会 ものづくりしたいだけなのにエンタメ売る人間になって 格好良く、薄平たい僕が並んでいるだけになった
予約投稿
もう一度、なんて言って、そうだわたし、死んだんだった。 20XX年まで続く予約投稿。 20XX.XX.XXtitle: もしくは2人目のわたし 旅はいかがですか。代わりに生きるほどにはあなたに似ていま…
だsai
組み立てた言葉がわたしの心かどうかなんて、どっちでもよかった。 あぁださいなって思って、キーボードを打てば誤変換。 残念ながら、その程度の美意識しか持ち合わせていません。 だsai 広がる癖毛の扱いに…
真珠の耳飾りの少女
手に入れてしまえば、失ったも同じ。 失うために求め合うのだから、つまらなくて仕方がないんです。 形を帯びた途端、心から離れて泡になります。 そして舞い上がった後に、ただ破れて消えるんです。 曖昧に全部…
隠し事
10枚のコインが右から左へ、左から上へ、上から下へ、そしてもう一度右に戻る。 誰が動かした? 誰でもいいのに喧嘩している。 ここにあるのはずっと、10枚のコイン。
閉じ込められたダイヤモンド
地球に閉じ込められたダイヤモンド 宇宙に飛び出して何億光年先の過去にもなれず 途方もない時を過ごし ある日、白いドレスを着た人の、差し出された指の上で涙をこぼした 原石のまま眠る僕も 遺された人の胸元…
すれ違い
わたしと死にたいきみ、きみと生きたかったわたし。
雨
傘をさして信号を待っていると 悲しいと感じる前に、涙が流れた。
鎖を解く真珠の音
ネックレスがちぎれて、コンクリートの上に散らばる真珠を拾う人がいた。 しゃがみ込むその人を誰かが見つめる。 そんなささいな瞬間に、鉄の鎖にかけられた鍵も、外れたらいいのにね。