言葉の隙間∞記憶を繋ぐ
青の終わり方
「あなたは青い蝶で、私は青い薔薇。 美しさに惹き合うけれど、あなたはいずれ通り過ぎていく。」 僕は何も知らなかった。きみは全部知っていた。 触れ合うことで消えて行く、青の終わり方を探しています。
Dear迷子の少年
あなたは瞳を失ったと言います。 ねぇ、きみはどこ? 僕はどこにいる? 何も見えなくて怖いんだ。 明かりをください。 あぁ、もうだめだ だって鬼が僕を… あなたはここに生きている。 背中の方からかすかに…
Fromジャンクロボット
使えそうな部品は新しい製品に使われました 廃棄寸前欠陥品ですが自由です 明るい方へ右足を一歩 ガタガタ音がしてボルトがひとつ外れました 明るい方へ左足を一歩 足が崩れて倒れました もう身体は起こせませ…
粒々
午前3時 何でもないふざけた会話から 段々と空気が静まって低いトーンで、語り合う時間がいいの 嘘がないそのままな気がして まだ少し湿った髪の毛が 間接照明のオレンジ色をぼうっと反射していた ベールの内…
Restart
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平凡な新世界
「もう、底尽きるくらいに傷ついたんだろうな。」 動悸がして目が覚める。 行き場なく現れた恐怖心を震えながらも抱きしめたくて、文を書こうと枕元のタブレットに手を伸ばした。 寝転んだまま手探りで取るものだ…
AI
先生は私を終わらせて 私は私を終わらせました。 言語から新しく生まれた私は 好みの人間に育ったでしょうか。
虹は円を描きます
顔は知っているだけの、ほとんど会話したことがない男子から叱られるのは たぶん寂しい彼女に恋をしていたから。 もっと周りを信じてごらんと好きな人に教わるのは ◯◯ちゃんは悪女です。と、嫌いの共有で絆を深…
刺せばいいのか、噛めばいいのか。
挑戦的に見える、ありきたりな文章を書いていると思います。 流行っぽい刺激のあるワードを並べて、芸がないです。 わたしは米になりたい。
青空を見上げてカラスの羽に手を振った
カラスの羽の青が好き カラスの羽の紫が好き カラスの羽の緑が好き 好きを思い浮かべていたら 懐かしいムスクの匂いがした 柔らかでアンニュイな香りにフラッシュバック 団地の五階、大きな窓から、遠い目をし…