レモンの皮

果肉が無くなって萎れてるのを捨てたっていいんだけど それでもまだできることに、しがみついてみたりして。 ゴミから香水だって作られるらしいから。 なんて、また自ら沼に入っていくんだよ。 非効率に生きましょ。 命とは多分そういうもの。
 

失速地点

あの日は最大に剥き出しの自分だったと思います。 整えられて勢いを失う前の、最もわたしだった日。 不確かで、格好悪く、でも自分なりに突き詰めてきたものが凝縮されていた瞬間でした。 それは誰かの評価ではなく、わたしの中にのみ確かに存在する、わた...
 

abc

言葉にした瞬間嘘になる。 削ぎ落とされて、消えて、形が変わって。 「みんな嘘ばっかだよ。」 本当が数少ないこと、みんなかすかに気づいてる。
 

詩を映した窓の外

言葉には自信がないけれど、初めて詩に300円の価値がついた。 短い詩が窓に映り込んでいる、手作りのポストカード。 時間をかけて作ったけれど、誰も手には取らなくて、あぁやっぱり文章は難しいなって思っていた。 たったの1枚だったけど、はじめてだ...
 

坂の上で死んだ

生き方を変えようと思う。 わたしにできるのはここまでだ。 あとは自分で歩いてください。
 

ジエンド

ハッピーエンドを迎えた勇者が言った。 「もっと優しい作品を作りなよ。」 さすがヒーロー。 理想の世界を作ってください。
 

反射をして見えるのは

群がって憎まれて僕はただの鏡だった。
 

どうしてそこに線を引くの

どうしてそこに、色を塗ったの。 わたしには何もわからない。 その色を選んだのは、ただわたしがそれを求めたからで、 この絵を描いたのは、ただわたしが生きているからで。 どうしてあなたは今日、散歩で冬の桜並木を歩いたのかと、 どうして午後3時に...
 

無駄の山

言葉を並べても全然響いてこない日もあって、それでも心が向いたから綴ります。 自分でも書けていないことを感じています。 でもそれでいいと思っています。 恥ずかしいことを、恥ずかしげもなく残して、そんな無駄な時間が偶然を生み出すのだと、思ってい...
 

つぐむ

話すことをやめた。 わかりあうことを諦めるために、答えなど存在しない、ただそこにあるだけの絵を描いた。