覚えのない贈り物[宛先:誰かの心の底番地]

送った覚えのない、毛布が届いたみたい。

いつもとは違うメッセージを読む。

何もできない自分をもどかしく思いながら、返事がない間もスマホを握りしめていた。

辛い時に、綺麗な言葉なんて、探さなくていいのに、

「心の底の1番暗い場所に、ありがとう」

なんて、お返しをしてくれる。

暖かいお布団に包まれて、心が緩まるみたいな、ほっとする瞬間が、今日もあるといいね。