2023-12

 

日暮の空とモノクロの僕

この空間から、不器用な僕を切り離したくて、外に出た。 冷たい空気が静かに僕を迎えてくれる。 「何やってんだろうなぁ。」 少し前の出来事が、頭の中で繰り返し流れていた。 「俺が話しているとき、すげぇ怖いんだもん。」 検査から帰宅し、結果を話す...
 

輝くすすき野原と大人の背中

午後の日差しを背に、白く発光しているすすきを眺めていました。 穏やかな風に揺れ、どこか遠く優しい世界へ、手招きをしているようでした。 「ずいぶん遠くまで来たな。」 車内でコーヒーを片手に、〝誰かに届けたい独り言〟をぼそりとこぼしていました。...
 

ドクターストップ

「絵や創作活動、自己表現をなるべく控えて。バランスを崩すから。」 白衣を着ない代わりに、全身ホワイトのコーディネート。 派手なオレンジの髪色が最高に似合っている。 歳をとったら、こういう格好いい人になりたいな。 「そうですよね。」 先生の回...
 

整った振る舞いも可能です

当たり障りの無い、静かな振る舞いをすることもできます。 お手本のような言葉を言うのは簡単です。 でも誰かを大切にしようと思ったとき、手本が何の意味もなさないと感じる瞬間があります。 誰かを傷つける事なく、人間を生きるにはどうしたらいいでしょ...
 

愛の雨に沈む

夜、気づけば雨が降っていました。 久々に聞いた雨の音です。 雨に沈んで思い出します。 愛は雨のように降る。 誰にでも。 朝が来ますように。
 

笑顔誘発

女性の笑顔は最強だと思います。 無邪気に楽しそうにニコニコしているお顔を見ているときの、あの満たされる感覚。 そうかそうか、楽しいね、嬉しいね、かわいいなぁ。 こちらまで胸の中がキラキラしてきます。 女性の、と言いましたが、限らず笑顔はいい...
 

いつまでたっても私

どんなに考えても、どんなに人の心に気持ちを寄せたつもりになっても、結局私の言葉から抜け出ることができない私。 自分を疑って違う視点を考えてみても、それすら私の中で考えている。 狭い狭い一個人の脳みそに、とらわれの身でございます。 もどかしい...
 

季節外れの刺客

顔中ぶっつぶつに蚊に刺されて起床。 ぬくぬくお布団に包まれている顔から下は防御できた分、集中攻撃です。 今年の夏は全然刺されなかったのに、まさかの不意打ちです。
 

あくびをしたら隕石落ちた

地球を1つの生命体と考えたら、世の中の幸せも、不幸も完璧なバランスで、ありのまま成立していると言うことになります。 私と言う個人の視点で見たときには、幸せになりたくて、ジタバタしてしまうような現実も、大きな視点で見てみれば、取るに足らないこ...
 

天使の影絵

微笑むあなたは差別する 美しい言葉で着飾り、優しく諭し、微笑んだ 描いたことさえ忘れ去られ 僕は埃を被りかびていた