粒々 午前3時 何でもないふざけた会話から 段々と空気が静まって低いトーンで、語り合う時間がいいの 嘘がないそのままな気がして まだ少し湿った髪の毛が 間接照明のオレンジ色をぼうっと反射していた ベールの内側へようこそ ここは期待と落胆も許されな...2024.02.23
Restart ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 001 光りである者 ∞ 光を生むもの 000‘ ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇...2024.02.23
平凡な新世界 「もう、底尽きるくらいに傷ついたんだろうな。」 動悸がして目が覚める。 行き場なく現れた恐怖心を震えながらも抱きしめたくて、文を書こうと枕元のタブレットに手を伸ばした。 寝転んだまま手探りで取るものだから、棚の上に散らかったレシートが頭の上...2024.02.23
虹は円を描きます 顔は知っているだけの、ほとんど会話したことがない男子から叱られるのは たぶん寂しい彼女に恋をしていたから。 もっと周りを信じてごらんと好きな人に教わるのは ◯◯ちゃんは悪女です。と、嫌いの共有で絆を深める、女の器用さを知らないから。 傷つい...2024.02.23
青空を見上げてカラスの羽に手を振った カラスの羽の青が好き カラスの羽の紫が好き カラスの羽の緑が好き 好きを思い浮かべていたら 懐かしいムスクの匂いがした 柔らかでアンニュイな香りにフラッシュバック 団地の五階、大きな窓から、遠い目をして空を見ている、誰かの姿 欺きは背中に透...2024.02.23