主婦のつぶやき

夕方、まな板の上で具材を切る音がする。

「◯◯◯は◯◯。◯◯なんて◯◯◯◯だ。」

誰も褒めてはくれない料理をしながら書いた、主婦の投稿はバズって、ポジティブだろうとネガティブだろうと、彼女の中にあった何かの力が拡散していた。

生徒に隠れて一服しながら、いいねを押すかどうか迷ってやめた教師。

幸せいっぱいおひとり様生活を投稿しているバリキャリ女子はフォロワーに拡散。

銃撃戦をしながら語り合う、ゲーマーたちの間ではひとつの話題にもなり、1人の主婦から発せられた創造が蠢いていた。