色の無いベール

綺麗なだけの鋭い光が、きみを追い詰めたんです。

きみを汚していることを知らず、彼女は輝き続けました。

泥に塗れたきみを彼女は純白の布で覆って、ほら笑ってと微笑みました。

きみはどこへ?

きみはきっと静かに目を瞑って、泥の熱さと光の冷たさを、ただひとりで背負っていたのでしょう。

そして彼女を愛していたのだと、ぼくは信じています。