雨が降る前の空に恋をした君へ

孤独がぬるま湯に消えて

君が君でなくなるくらいなら

愛に飢えたふりをしながら

愛してるなんて蹴飛ばして

好きなだけ走ればいいよ

どこまでも沈めばいいよ

傷が膿んだら

どっかの誰かに触れてもらいなよ

愛されてたまるか

きっと望んでなくたって

「愛している」を囁く人は

そこらじゅうにいるんだから

ニーチェの言葉を教えたのは君でしょ

ずぶ濡れになって歌いなよ

誰かが自分らしく生きていいって思えるように

歌うんだって言ったでしょう

笑われてみてよ

どんな姿だって、格好良くなろうとする君の背中を追いかけて

生きようと思う人がいるよきっと

風が吹き荒れる、雨が降る前の空に、恋をした君へ