2024-04-17

 

頭の中覗かせていただきたい

散歩中、向かいから歩いてきたおばあちゃまが、私の目の前で急に立ち止まり、通り過ぎる私の顔をじーっと見つめていた。 十分程歩くと、また別のおばあちゃまがじーっ。 今日は不思議な日。 ほっぺに口紅でもつけていたかな?と思ったんだけど、帰ってから...
 

色と音と遊びの家

画材が揃うアトリエと、楽器が並ぶ防音室。 お気に入りのアナログなパズルゲームなんかも揃っていて、仲間が集う。 わたしはそこに住んでいて、でも、ずっとそこにはいない。 個展のために各地を放浪していたかと思えば、アトリエに引きこもり、気が済むま...
 

両片思いの音がした

好きな時に気にせずに、すきなだけ、ピアノを弾ける環境が欲しい。 すっかりと硬くなった鍵盤と、阻まれて、歩み寄れないわたし。 雨と、差し込む光の間に漂って、音が泣く。 “いつか”は、指先に、思ったよりも早く皺を刻むから、鳴らせなくても指を置い...