2024-04-05

 

春の蒸発

雨に濡れた桜の下、視界の片隅に誰かがいた。 太陽の光を吸い込む月みたいに、花びらは雨を含んでしっとりと重たくなっている。 イヤフォンから流れる音楽は春と私を切り分けて、孤独を語りかけてきた。 とても幸せだ。 太陽がのぞけば蒸発して、春はまた...
 

光の罪

涙をこぼしながら道端を歩く彼女は、死ぬまでひとりぼっち この世界にも、カオスがあればよかったのに 閉じ込められた愛が抱きしめたいと叫んでも 僕が触れているのはクマのぬいぐるみ 存在とは残酷なものだね くだらない十字架を背負って、鼓動している...