2024-04-21

 

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ほんとうは、はじめから、宝箱なんてどこにも無い、迷路。
 

傷つけるためにある棘を刺して、黒い場所に穴があいて、痛みを知って、もがいて、癒えていくために生きている。 棘は知ってるよ。 いつかきみが追い越して、歩んでいくことを。 ありがとうなんて、みじめな言葉を言わないでって、近付くものなら、また。
 

ただ雨である

必要とされるために歌をうたう小鳥が 自分のために咲いた花の、木の実を食べた。 それ以外に何を語ればいいんだろう。 小鳥は歌えなくなって、花も咲かない。 ただ、みんなだまって、凍りついたみたいに、生まれる日を待っている。