わたしへ

月は、夜が昼の光を飲み込んだ残骸なんです。

食べ尽くしたことで生まれる、微量の光によって輝きます。

(参照:わたし大辞典)

抱きしめるために夜を忘れて、鮮やかにも闇にもなる空の色に見守られながら生きる、ただのわたしに還ります。

これからは誇らしく月を見上げて、愛の中で生きた証にします。

さみしいのは生きているからです。