命の音がする

すぐ隣にいるのに、痛みでもがく人の側で、何もできない。

人間の中に心を閉じ込めて、痛みも何もかも自分1人で抱えろなんて残酷なんだよ。

背中をさすっても私の手のひらに痛みが走らないのはどうしてなの。

追い討ちをかけるように、解き放たれる瞬間にも恐怖を抱かせて、みんな迷子だよ。

慌ただしい人の声がわたしの体の中を駆け巡る。

とにかく1人になりたくて、書く気も起こらず布団の中で沈んでいました。

生きている人間全ての痛み、毎日1ミリずつ和らいで、みんなで楽園に行こ。