壁をくれ

デニムばかり履いていた姉が、気まぐれに、ふわっと揺れるワンピースを着た。

「なんだかおしゃれになったね。」

何色だかわかんないあなたの目の色、変えないで欲しかった、

なんて思いながら、背中を震わせて微笑んでたことを知っているのは僕くらい。