天空の深夜

泣きたくなるような運命が

絵の具を塗る筆の感触と

紙の上を走る鉛筆の音に

吸収されていく。

誰かが私をクッキーの形みたいにくり抜いて

あぁ、あなたは星の形なのねと言った。

くり抜いた手にも、それと同じ形の跡が残っていて、「同じですね」と返事をした。

私はきっと、空のとても高いところにある、心地よい風が吹き抜ける部屋で寝転んでいます。