つつじの生垣の下に茂った、雑草を丁寧に刈り取っている人がいました。
多分ボランティア。
緑がなくなって、さらさらと平らに広がる土が綺麗でした。
砂利道の石の隙間をぬって生えた雑草に、ジョウロで水をあげている人がいました。
水を浴びた緑が少し濃くなって、ところどころに黄色い花が咲いているのが可愛かった。
クラスでは輪に馴染めないけれど、インフルエンサーをしている学生が、心ここに在らずで、とぼとぼとじゃり道を通り抜けて帰宅。
夕食のメニューが半分くらい食卓に並んでいて、なんだ今日は和食かぁ、と特に意味もなく豆腐の上に乗った薬味をぼうっと眺めながら階段を登ります。
カバンを置いて部屋の窓を開けると、薄手のカーテンがなびいて、夏が近付く匂いがしました。